P8回 自社の損益構造把握し経営課題抽出 

  • 100会社があると、利益の出し方には100通りある。
  • 自社の利益の出し方を把握することが、利益管理の第一歩

前回までで利益計画策定に必要な知識を最低限学びました。これから具体的に利益計画策定について順を追って追いながら、知識を深めていきます。今回は、事前準備として、過去の損益計算書を分析し自社損益構造を把握し経営課題抽出です。

過去損益計算書を変動損益計算書に組み替える。同時にストラック図を作成し直感的に損益構造が把握できるようにしておく。

損益構造の把握及び経営課題(改善点)の把握

(作成留意点)
1)目的が利益計画策定ですので、端数は四捨五入し千円単位にしておく。
2)同じく、目的が損益構造把握ですのであまり細かな点にこだわらないこと。よくあるのが変動費と固定費の区分で迷っておられる場合があるが 商品原価、外注費、材料費を変動費にし他は全て固定費という割り切り方も必要。
3)過去損益表を作成しながら、自社の損益構造の概略を把握しておく。
 

事例の会社の損益構造はどうでしょうか
・経常利益の額(率よりも額)の推移 :
・経営安全率は の 推移 
・固定費(内部費用)
・粗付加価値額 及び 率 の推移

これらを、検討の上自社がの損益構造がどのように推移してきたのかを俯瞰し、利益計画をたてます。

経常利益は、売上が増えているにもかかわらず減少しており経営安全率が17.7%から低下し1.7%に激減。原因は何でしょうか?
原因は
①粗付加価値率が67%であったものが57%まで激減、そのまた原因は外注費が19%であったものが26%まで急増 その原因は 加工のが外部委託 その原因は・・・
②一般経費が7百万近く増加していること。どの費目がふえているのか?・・・

原因究明を徹底的に調べ上げ、改善点を探ることです。
慣れるまで難しいかもしれませんが、この洗い出しをおこなっておくことは実効性のある利益計画書を作るうえで非常に重要。我々コンサルタンとは、診断ということで非常に重要視しており時間を掛けます。慣れないようであればご一報ください、お手伝いいたします

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