P5回、経営安全率 の理想的な目標値は20%。

  • 経営安全率とは、売上や粗付加価値のうち利益に回った部分の割合
  • 目標値が2割ということは、将来コストとして2割を回したってことだ。

経営安全率とはなにか。2つの視点から説明できます。

①現状の売上のうち、損益分岐点売上(BEP売上)を上回る部分(第4回で説明)
②粗付加価値(MQ)のうち、利益(G)に分配された部分

現状売り上げのうち、何%が利益獲得に貢献しているのか? 儲け(粗付加価値)のうち何%が利益獲得に貢献しているか?自社の損益構造を検証してみてください。
経験則からいえる値は、理想値 18%以上 目標 15% であり、自社の損益構造から目標値を設定してください。

赤字企業の場合、経営安全率はマイナスとなっていますので当面マイナスから抜け出すことを目標値とすべきでしょう。
儲け(粗付加価値)のうち利益獲得に貢献した割合(経営安全率)の逓減という視点では重要。商品陳腐化・流行おくれ・技術の進歩追従できていない、顧客ニーズに応えられていない等様々な原因によって引き起こされます。

損益構造の改善策の考え方

初めに考えるべきことは、粗付加価値(MQ)獲得に獲得いていないものはないでしょうか?


①商品構成
⇒粗付加価値率(m率)がマイナスの商品はないでしょうか?⇒値上げや商品販売停止等の措置措置
⇒粗付加価値率(m率)が下位ランクの商品⇒アフターサービス等付加による値上げ等、廃番、・・・
⇒高付加価値商品の取り扱い検討 等

②得意先(顧客)校正 ③営業担当者別 ④地区別 等様々な視点から検討すべきです。
活用できる、分析ツールとしては ABC分析、売上年計表 等があるでしょう。

長期的視点から次に考えるべきは

①将来にわたっての果たして、この商売で経営安全率を維持改善できるか? できなければ新商品開発や新市場進出などの検討が必要となってくるでしょう。

 詳しくは、今後のセクションで説明することとし、次回は利益計画策定で目標となる利益目標の設定について検討します。

P6回https://susaki.pro/wp-admin/post.php?post=125&action=edit

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