B2 儲けた カネは何処に消えたの?

  • 利益は、資産(債権&目に見える財産)を増やすか負債(債務)を減らすかだ。
  • かならずしも、キャッシュが増加する保証はない

儲けたおカネは何処に消えた。

中小企業の社長と話をしていて、儲けたのにお金がないという話をよく聞く。先日もこのような話がありました『おカネが約1千万円減ってしまった。利益が2千万円でているのに? これでは税金が払えない、税金支払うために取引銀行と交渉している。』
よく聞く話です。『損益計算書を読みこなし利益の出るよう月次チェックを欠かさずやり社員にも徹底し儲けたのに、これじゃやる気がなくなりますよ。』
社長は、損益構造を勉強し利益管理を徹底してきたが儲けたおカネの追跡ができない。答えは貸借対照表を見ればわかるようになっています。

以下の簡単な設例に応えてください。

(注)数値は全て千円単位とします。

利益が100千円あるが現金は400千円に減少している。この現金は何処に消えてしまったの? が基本的な疑問。原因究明には、期首と期末の貸借対照表の増減表を作成すれば解決。

期末の金額から期首金額を差し引きます。

現金は400千円-600千円=-200千円。運用側の売掛金は増減なし、車両が100千円増加し車を購入した。 調達側では買掛金増減なし、借入金は200千円マイナスで借入金返済に充てた、、繰越利益金で100千円増でこれが当期の利益に相当する。
200千円の儲けたが、車購入で100千円使い、借入金返済に200千円使ったので手持ちのおカネを100千円支払いに使った。が正解

会社を倒産させないためには、売上・利益管理だけでは不十分 資金の調達・運用管理も絶対必要。

中小企業の社長は、売上に関する実務はプロだから熟知している。少し勉強した社長なら利益管理を熟知し利益の出し方もよく知っています。しかし、儲けた利益がキャッシュとして残っているはずだと勘違いしている。それは、貸借対照表を読み込めないことが原因とおもいます次に、少しレベルアップした設例によってより理解を深めます。次の設例によって利益が2680千円でているのに現金が10000千円減った原因を説明してください。

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